ご依頼の背景
お父様とお母様の共有となっているマンションがあり、お母様が亡くなられました。
お母様の相続人はお父様、依頼者、相手方の3名となっており、お母様のマンションの持分をマンションに居住しているお父様名義に登記変更するために司法書士に依頼をしました。
司法書士において登記変更のための必要書類を作成し、相手方へ連絡を取ろう試みました。
しかし、相手方からは連絡がない状況が続いていました。そのような状況で、お父様も亡くなられました。
お父様とお母様の遺産の処分のために相手方と連絡を取る必要が生じましたが、相手方との連絡および交渉が司法書士ではできないことから弊所にご相談に来られて、相手方との遺産分割協議の連絡および交渉をご依頼いただくこととなりました。
依頼人の主張
マンション、自動車については処分のうえ、処分経費を差し引いて、預貯金と現金を相手方と法定相続分にしたがって分割したいとの主張でした。
サポートの流れ
司法書士からの連絡文書に反応を示さない相手方に対して、まずはお父様も亡くなったことと今後の遺産分割について当方の主張を伝えたうえで相手方の言い分を聞きたいということを書面で送付しました。
書面送付後ほどなくして相手方から弊所に連絡があり、法定相続分どおりの分配で進めてもらっていいこと、不動産の売却については依頼者に任せることを確認することができました。
そこで、弊所においてお母様及びお父様の遺産分割協議書を作成し、取り付けることができました。自動車については遺産分割協議書をもって処分することができました。
また、依頼者には不動産の売却のために不動産会社の紹介、相続及び売却の登記変更のために司法書士の紹介を行い、依頼者との間に入って不動産会社及び司法書士への情報の共有を行い、遺産分割協議書の作成後の遺産の分割もサポートいたしました。また、その後の預貯金の解約手続きも弊所にて行いました。
結果
お父様がマンション内で亡くなっていたこと、マンションの処分を早急に行いたいとの依頼者の意向であったことから不動産会社によるマンションの買取が行われました。
マンションの売却にあたっては、弊所が依頼者の代理人として署名捺印などを行い、依頼者の負担はほとんどありませんでした。預貯金については、2つの金融機関に預貯金がありましたので弊所で順次解約手続きを行い、こちらについても依頼者の負担はありませんでした。
最終的には、相手方への振込も弊所から行い、依頼者の方へも取り分を弊所から送金して解決となりました。