ご依頼の背景

姉が配偶者も子もなく亡くなり、両親も既に亡くなっているため相続人は兄弟ということになるところ、ほとんど連絡をとっていない兄弟もいるため現在の正確な連絡先がわからず、また高齢で亡くなっているかどうかということもわからず相続人が誰かということもわからないということであったため、弊所にご依頼いただきました。

依頼人の主張

相続人調査をしたうえで、各相続人の意向を確認し、遺産である預貯金を法定相続分に応じて分割する。

サポートの流れ

被相続人の戸籍から各兄弟へと順次戸籍を取得していき、兄弟の状況を確認しました。被相続人も含めて8人兄弟でしたが、兄弟のうち既に4名が亡くなっていたことから、その子も含めて戸籍を調査し、最終的に相続人が12名であることが判明しました。

そこで、調査により判明した各相続人の住所に宛てて、相続人調査の結果を報告するとともに、被相続人の遺産分割に関する意向を確認する連絡文を送りました。

これに対し、相続人のうち一部の相続人からは、被相続人と特に面識もないため相続放棄する予定との回答があったため、相続放棄の手続きが終わり次第、相続放棄の証明書を送付するよう依頼しました。その他の相続人からは、法定相続分での遺産分割に合意するとの回答がありました。

そして、相続放棄予定との回答があった相続人から相続放棄の証明書の提出があったため、相続放棄をした相続人を除外して法定相続分を計算し、遺産取得を希望した各相続人に各自の相続分と分割金額を案内しました。

結果

遺産取得を希望した全相続人から案内した内容での遺産分割に合意するとの回答があったため、全相続人との間で合意書面を作成しました。

その上で、全相続人から預貯金の解約や分配手続きに必要となる資料も提出してもらいました。

被相続人の預貯金が複数の金融機関にわたり、また金額も多額であったため、慎重に解約払戻手続きを行い、最終的に合意した内容にしたがって各相続人に分割金を支払いました。